【海外アニメ】消えるには惜しい!!パイロットカートゥーンの世界
どうも、コウタローです
皆さんはご存知ですか?
そもそもパイロット版がなんなのかわからない方も多いと思うので説明しますが
つまり出資者、視聴者、放送局といった様々な人に向けて作るお試し版作品のことです
このパイロット版の反応が良ければテレビシリーズが作られたりするという非常に重要なものとなってます
我々がよく知る様々なカートゥーンにももちろんパイロット版が存在しており、キャラデザや作風、設定などが結構違っていて「まだ垢抜けてないな〜」って感じで
結構面白かったりします
というかまずオタクに大人気なハズビンホテルも
テレビシリーズが決まったとはいえこれはパイロット版ですからね
テレビシリーズの続報はまだかよ!!!!??
他にもスティーブンユニバースのパイロット版は絵柄が今とかなり違っていたり
ガーネットのこのデザインイイネ…!
パワーパフガールズはタイトルも「whoopass stew!」になっていて
ユートニウム博士がこんなかんじです
誰!!!????!!?
さらにアドベンチャータイムもパイロット版が制作されたのですが
絵柄が全然違う!!!!
それ以外にもカートゥーンネットワークではなくパイロット版放送はニコロデオンだったりします
う〜〜ん逃がした魚は大きいなあ……
また、パイロット版自体が本編に使い回…組み込まれた例もあります
リックアンドモーティの1話ははまんま直球「pilot」だったりします SDGs〜〜〜〜
とまあこのように名作カートゥーンは大体パイロット版があり、テレビシリーズ版との違いがあって面白いので是非調べてみてくださいね!
……ですが
パイロット版だけ作られて残念ながらテレビシリーズ化せずちょっとだけ放送されてその後インターネットの海に権利者からの削除もなく丸上げされ漂うカートゥーンも星の数ほどあります…
今回はそんなインターネットの海に漂うパイロット版のみで終わったカートゥーン4作を紹介し
今からでも遅くないからテレビシリーズ化してくれ〜〜〜!!!!
と嘆きながら惜しむ記事となります
君もパイロット版だけを見て辛い気持ちになろう!!!!!
The Modifyers(2010)
「サムライジャック」「ジェニーはティーンロボット」「レンとスティンピー」などの
様々な名作カートゥーンに関わっているアーティストクリス・レッカルディが製作し、ニコロデオンで放送されたカートゥーンです
あらすじは
悪事を企む敵バロン・ベインの野望を阻止する為に秘密組織モディファイヤーズに所属する女の子エージェント・ゼロと相棒のモレが様々な姿に変身して戦う作品となってます
この作品の魅力はなんと言ってもエージェント・ゼロちゃんがかわいい!!!!!!!
左がエージェントゼロで
右がゼロちゃんがバロンの部下レイシー・シャドウズとしての姿になってるんですが…
メチャクチャデザインが良い〜〜〜!!!!!!!!!!!
レトロでかわいいゼロちゃんも
ゴスっぽいシャドウズちゃんも……
いいよね…………
また、ヴィランのバロン・ベインもおちゃらけた性格ながらも部下であるネズミのラットに情け容赦無く罰を与える姿が非情で…
絶対性癖に刺さるオタクおる〜〜〜〜!!!!!って感じで最高ですね…
背景美術もスチームパンク風で雰囲気も良く、ゼロちゃんとラットの追いかけっこも面白く非常にクオリティ高い作品となっています
残念ながらテレビシリーズ化はしませんでしたが…
しかも製作者のレッカルディ氏は2019年に他界されています…
辛い…………………………
ですがパイロット版のみのカートゥーンとしてはかなり人気で、ファンアートも数多く描かれています
中でも様々なカートゥーンの成人向けパロディを世に送り出したZONE氏によりなんとほとんど1話丸々の成人向けパロディ作品も作られました
パイロット版のみの作品にそこまで入れ込むのは情熱を感じますね…………
でもパイロット版のみなのはあまりにも惜しい為いつの日か是非復活して欲しいですね………
エルティングビルクラブ(2002)
同名のコミックをカートゥーンネットワークの深夜帯大人向けブロックアダルトスイムがアニメ化したカートゥーンです
日本ではなんと年齢区分なしでカートゥーンネットワークで放送
イカれてんのか?
日本には「オタク」をネタにしたアニメは数多くあります
しかし、このエルティングビルクラブはそれらの日本アニメのような「自虐はするけどオタク最高!」ではなく
「オタクisカス」
という自虐混じりの悪意がマシマシな一作となっています
あらすじとしては
SFオタク、フィギュアオタク、ゲームオタク、ホラーオタクの青年四人が結成したエルティングクラブのメンバーのうちSFオタクとフィギュアオタクがボバ・フェットのフィギュアを巡り、
オタク知識クイズ対決や掴み合いの喧嘩、
そしてフィギュア代300ドルの為に親のクレカや小切手をくすねる速さを競うなど
見るにも耐えないおぞましいオタク同士の内輪揉めをする話となっています
もうこのオタク描写がマジでおぞましくて
・スタートレックの脇役キャラのスピンオフを作るために大量の投書をねつ造するオタク
・「ハルクとスーパーマンならハルクの方が怒りでパワーアップするから強いわデュフフ」とか言う独り言を言うオタク
・夢で美女ばかりのスタートレック艦隊の艦長になってハーレムを満喫するオタク
・ファーストフード店で騒ぎまくるオタク
・その他ホモソーシャルボーイズクラブ描写
とキモオタ描写のオンパレードすぎて
笑えると同時にうわキモ…ってなる解像度の高さに鳥肌が立ちます
あとオタクネタのチョイスもアメコミ、洋画、ゲーム、ドラマ、日本アニメ…とめちゃくちゃマニアックで製作者も重度のオタクであることが伺えるのも面白いですね
このようにオタクのキモさをネタにしたカートゥーンとして非常にクオリティは高かったのですが残念なことにパイロット版のみで打ち切りに…
まあ2002年にオタクのキモさを笑う作品は時代が早すぎたのかな…とは思いますがもしテレビシリーズ化していたら海外のオタクの間でエルディングビルクラブの画像で煽り合う光景が見れたと思うと残念です…
逆に今やればウケる気もするんで…
再アニメ化しねえかなあ!!!!??
今ならネタもわかりやすいし!!!!
http://ppgcom.blog12.fc2.com/blog-entry-4742.html
ちなみに今は界隈から去ったスカポン太さんによる解説記事がさらに詳しいので読んでみてください
この記事で紹介されてる同作者のアメコミ
「ミルク&チーズ」もむちゃくちゃなドタバタコメディすぎて面白いのでオススメです!
back to backspace(2014)
「悪魔バスタースターバタフライ」などに関わったドミニク・ビシニャーノ氏により製作され、カートゥーンネットワークで放送されたパイロットカートゥーンとなっています
コンピュータから削除され、ボツになったキャラクターたちが集う世界back spaceで働く女の子パティが同僚と共にボツにされたキャラであるムスタッキを案内するという内容の8分間の短い作品です
特筆すべきは世界設定と映像
このbackspaceに来たボツになったキャラは
・すぐまた現実世界に戻る良いアイデアのキャラ
・カウンセリングを受けて改善してから戻るキャラ
・どうしようもないため削除されるキャラ
という3種類に分けられているという
ピクサーのモンスターズインクやディズニーのシュガーラッシュのように「もしかしたらあるかもしれない世界」の発想が面白い!
ボツキャラという題材から様々な種類のキャラを出せる世界観の広がりがなかなかに素晴らしい!
そして映像がすごい
背景に3Dを取り入れることでサイバーチックで不思議な雰囲気を出していてそのカオス感もボツキャラが集う世界という設定に説得力を与えています
すげえ良い………
ただ、残念なことにパイロット版が作られたきりで終わりました…トホホ…
3Dと2Dの融合は流石に予算がかかるからかな…?
パイロット版でありながらアニー賞にノミネートされるなどの実績を持つ一作のため是非何かしら復活して欲しいものですね…
doozy bots(1989)
最後に紹介するこのアニメはこの作品
ラグビー選手、ホッケー選手、チアリーダー、エアグライダー、車椅子の5人の少年少女が
ドゥージー教授により
町の発電所を襲うシャア専用ズゴック率いる悪のMS軍団と戦う!!!といった作品です
どういうこと????
ということでググるとこちらの記事が引っかかりました
https://hobby-maniax.com/archives/9022
この記事によるとこのdoozy botsは
ガンダムの製作元であるサンライズがSDガンダムをアメリカで売り込むべく1991年の放送を目指して製作したものとか…
残念ながら放送は出来なかったですが………
ですが短いながらもこのアニメはSDの MSがコミカルに動いていて中々に面白く、謎のテーマソングもノリノリなのが良いですね
でもMSなんだからちゃんとビームサーベルとかライフルとか使えよ!!!!!!!!!!!!!
まあ変身前の得意技で戦うコンセプトだからかもしれませんが……
ガンダムの海外展開自体がわざわざ独自展開する必要も無い今なんでまあ復活は無理でしょうが…
でも作って欲しかったな…テレビシリーズ……
いかがでしたでしょうか?
このようにパイロット版だけ産まれて消えたカートゥーンはまだまだ星の数ほどあり、YouTube等に転がっています
カートゥーンのテレビシリーズを作るには高〜〜〜〜〜い壁があり、テレビシリーズが見れるのはほんのひと握りとなっている残酷な世の中
ですがだからといってまだチャンスが無いとは言い切れません
かつてカートゥーンネットワークでパイロット版が放送されたものの音沙汰が無くなったtwelve FOREVERも
NETFLIXが拾い、テレビシリーズ化しましたし
カートゥーンネットワークでパイロット版が放送された「welcome to my life」も
製作者がNETFLIXに拾われて「オバケの町」を製作したり…と
つまり
NETFLIXでワンチャンある!!!!!!!!
ということです
みんなもYouTubeでパイロット版しかないカートゥーンを漁ってテレビシリーズ化をNETFLIXに祈ろう!!!!!!!!!!!!!!!!!